(速報)準天頂衛星「みちびき」を用いた新型物流ドローンによる「東京湾縦断飛行」実証実験 成功

2022年3月24日(木)新型物流ドローン「VTOL 可変翼カイトプレーン」が

AM 8:23 横浜市を離陸
AM 9:34 千葉市に着陸

すべての実証実験が成功いたしました。

【ドローンステーションへの着陸動画】

【ドローンステーションに着陸した「VTOL 可変翼カイトプレーン」】

2022年3月24日「準天頂衛星「みちびき」を用いた新型物流ドローンによる「東京湾縦断飛行」」当日配布資料

準天頂衛星「みちびき」を用いた新型物流ドローンの実証実験を「東京湾縦断飛行」にて実施

一般財団法人先端ロボティクス財団(東京都中央区、理事⾧:野波健蔵)は、下記の日時・場所において、東京湾岸エリアに位置する政令指定都市の横浜市と千葉市間の約50km をドローンでつなぎ、東京湾上の超低空域にドローン物流ハイウェイを構築することを目的として、準天頂衛星「みちびき」を利用した新型物流ドローン「VTOL 可変翼カイトプレーン」の実証実験を東京湾縦断飛行にて実施します。

◆実施日時
2022 年 3 月24 日(木) 午前 9 時頃(離陸)― 午前 10 時頃(着陸)
◆実施場所
神奈川県横浜市金沢区幸浦~千葉県千葉市美浜区稲毛海浜公園

「2021 年度 みちびきを利用した実証事業」
一般財団法人先端ロボティクス財団は、「2021 年度 みちびきを利用した実証事業」(主催:内閣府及び準天頂衛星システムサービス株式会社)に係る公募に採択され、本実証実験は当事業の一環として実施するものです。

詳細は下記リリース資料をご覧ください。

準天頂衛星「みちびき」を用いた新型物流ドローンの 実証実験を「東京湾縦断飛行」にて実施

横浜市ー千葉市間約50㎞のドローン東京湾縦断飛行に成功

6月21日(月)午前8時40分、横浜市金沢区幸浦1-8-1のESR社DC予定場所を離陸した小型ドローン(長距離ドローン)は、午前10時5分、千葉市美浜区稲毛海浜公園第一駐車場に無事着陸し、飛行距離50㎞の東京湾縦断飛行に成功した。これはドローンによる監視者なし目視外飛行のレベル3の東京湾縦断飛行だ。東京湾岸エリアに位置する政令指定都市、横浜市と千葉市間の約50㎞をドローンで繋げて東京湾上の超低空域にドローン物流ハイウエイを構築するための実証実験の第一歩であった。さらに、このドローン物流ハイウエイを拡張して、東京都、川崎市はもちろん、ベイエリアの各都市を結びながら、必要に応じて房総半島や三浦半島まで拡張する構想だ。
レベル4の第三者上空飛行は現行法では禁止されているため、現行法で飛行可能なレベル3の目視外長距離飛行を実現することである。特に東京ベイエリアは世界にも冠たる過密地帯で、海上も大型船舶が沢山航行し、羽田空港があり、道路も慢性的渋滞である。この環境負荷を軽減するCO2削減型のエコシステムとしてのドローンで、B to B、あるいはB to Cのビジネス便による便利で低価格なエコシステムをベイエリアの都市間物流として実現する。
直下型地震や台風被害等への防災・減災システムとしてのミッションも担える救急ドローンでもある。
2019年春に構想して、実施までに約2年を要した。理由は50㎞という長距離を安全に飛行するための技術的ハードルが極めて高いということだ。実証試験の中で判明したことは、人口過密地区近郊における長距離飛行は、①型式証明や耐空証明に準ずる墜落しにくい優れた機体性能、②信頼性・耐久性のある冗長な駆動系やフライトコントローラにより、1つの不具合があってもミッションが継続できる、③飛行中に途絶しない頑強な無線通信システムが必須である。こうした人口密集地域での取り組みは国内では珍しく、今後、都市部周辺に急速に拡大していくであろう。
6月 21日、東京湾縦断飛行を行った機体はカイトプレーンである。理由はこれまで自律飛行の実績が約30年に及び、1991年長崎県雲仙普賢岳噴火や2000年の三宅島噴火の災害調査、2014年~2020年の南極観測調査等の実績だ。さらに、最も魅力的なのは滑空比が大きいためエンジンを停止しても即刻墜落しない。エンジン停止時もカイトがパラシュートを開傘した時と同等な効果となり耐空時間が長く、地上への衝突エネルギーを緩和する効果が極めて優れている。
この機体に監視者なし目視外長距離飛行に必要な機器を搭載している。冗長フライトコントローラ、航空機や船舶の監視機器、無線通信は映像伝送および独自に開発した長距離通信機器を搭載している。また、気象データ表示機能、エンジン停止機能を搭載し、すでに累積飛行距離は約2千㎞に至っている。
今回の東京湾縦断飛行は国交省ドローン物流プロジェクトの一環として実施したもので、21日の飛行は従来型固定翼機であったが、この秋頃からは本命の垂直離着陸型で高速飛行可能なVTOL可変翼カイトプレーンによる飛行を行う。そして、2023年度には横浜市と千葉市を毎日何便か往来するビジネス便を構想している。

(写真1) 6月21日の東京湾縦断飛行で50㎞飛行したカイトプレーン

(写真2) 野波理事長による事前説明。着陸地点の稲毛海浜公園(千葉市)に来賓・関係者等を合わせて120名来場されました。

2021年6月21日「ドローンによる東京湾縦断飛行」当日配布資料

(写真3~5)フライトの様子((上)離陸時(横浜市幸浦)、(中)飛行時、(下)着陸時(千葉市稲毛海浜公園))

【オペレーション】
今回の実証実験のオペレーションを株式会社 四門様が担当いたしました。→今回の実証実験に関しましてはこちらのページをご覧ください。

【メディア】
読売新聞(2021.06.25追加)
朝日新聞
東京新聞
日刊工業新聞(リンク先は日刊工業新聞社「ニュースイッチ」のページになります。)
日本経済新聞
LOGI-BIZ online
千葉テレビ(Yahooニュース)
共同通信社

(速報)ドローンによる「東京湾縦断飛行レベル3(目視外補助者なし)」実証実験 成功

2021年6月21日(月)「カイトプレーン」が

AM 8:40 横浜市を離陸
AM10:05 千葉市に着陸

レベル3(目視外補助者なし)による飛行、実証実験に成功しました。

【プレスリリース】ドローンによる「東京湾縦断飛行レベル3(目視外補助者なし)」実証実験について

2021年6月21日に横浜市と千葉市間の約50km を小型ドローン「カイトプレーン」でレベル3(目視外補助者なし)による飛行の実証実験を実施します。

詳細は下記プレスリリース資料をご覧ください。

東京湾縦断飛行(レベル3)による実証実験プレスリリース
東京湾縦断飛行(レベル3)実施概要と集合場所

【離着陸地点自治体プレスリリース】
千葉市 プレスリリース(PDF形式)資料1(PDF形式)
横浜市 横浜市・千葉市間でカイトプレーンの飛行実験を実施します

ドローンによる「東京湾縦断飛行」実証実験について

首都圏におけるドローン物流の確立にむけて「東京湾縦断飛行」実証実験を行います。

【概要】

PDF版は 「東京湾縦断飛行」と将来戦略よりご覧ください。

※ 国土地理院の地理院地図を使用。

【メディア情報】
2021.6.18(金)付け日刊工業新聞様掲載(リンク先は日刊工業新聞社様「ニュースイッチ」のページになります。)。
2020.10.1(木)付け日刊工業新聞様(1面)掲載(リンク先は日刊工業新聞社様「ニュースイッチ」のページになります。)。

情報は随時更新予定です。